3D技術は近年急速に発展しており、その重要度と発展性は今後さらに高まることが予想されます。
特にMixed Reality(MR)技術の進化は、私たちの生活や仕事のあり方に大きな変革をもたらすでしょう。
MRグラスが小型化し、普通の眼鏡のように日常的に使用できるレベルになったとき、いくつかの重要なブレイクスルーが起こると予想されます。
よって、今から3D技術やMR技術を学ぶ意義は非常に大きく、将来に大きなチャンスをつかむための重要なステップとなるでしょう。
学ぶ意義
Unity
Unityの概要
Unityは、ゲームエンジンと統合開発環境(IDE)を兼ね備えたツールで、ゲームやインタラクティブなアプリケーションを開発するために使用されます。主にC#を用いたプログラミングを通じて、高品質な2Dおよび3Dグラフィックスを持つコンテンツを作成できます。Unityの直感的なインターフェースと豊富な機能により、初心者からプロフェッショナルまで幅広い開発者に利用されています。個人開発者には無料ライセンスがUnity社から提供されています。
作成できるもの
- 2Dおよび3Dゲーム
- バーチャルリアリティ(VR)アプリケーション
- 拡張現実(AR)アプリケーション
- インタラクティブなシミュレーション
- アニメーションやビジュアルエフェクト
- インタラクティブな教育コンテンツ
利用される分野および期待される分野
- ゲーム開発:
Unityはゲーム開発において最も広く利用されています。モバイルゲーム、PCゲーム、コンソールゲームなど、多岐にわたるプラットフォーム向けのゲームが開発されています。 - バーチャルリアリティ(VR)および拡張現実(AR):
UnityはVRおよびARアプリケーションの開発にも最適です。教育、トレーニング、エンターテインメント、医療などの分野で広く利用されています。 - シミュレーションおよびトレーニング:
工業、軍事、医療分野において、リアルなシミュレーションやトレーニングツールの開発に利用されています。 - 建築およびエンジニアリング:
建築やエンジニアリングの分野では、プロジェクトのビジュアライゼーションやインタラクティブな設計レビューに使用されています。 - 教育:
教育分野では、インタラクティブな教材や学習ツールの作成に利用されています。ARやVRを活用した教育コンテンツが増えています。 - 映画およびアニメーション:
映画やアニメーション制作においても、リアルタイムレンダリングを活用したプロトタイピングや特殊効果の作成に使用されています。
Unityはその柔軟性と強力な機能により、さまざまな分野での応用が期待されているツールです。
Unity-VR開発
UnityによるVR開発の概要
Unityを使用したVR開発では、リアルなバーチャルリアリティ体験を作成することができます。Unityは直感的なインターフェースと豊富なツールセットを提供しており、専門家ではない我々市民レベルの者でもVRアプリケーションを開発できます。
VR開発のツール
- Interaction Toolkit:
このツールキットを使用すると、VR環境内でのユーザーインタラクションを簡単に実装できます。オブジェクトの選択、移動、操作などの機能が含まれており、VR体験をよりインタラクティブにします。 - Meta XR SDK:
Meta(旧Facebook)のXR SDKは、Oculusなどのデバイス向けにVRアプリケーションを開発するための強力なツールです。このSDKを使用すると、Metaのハードウェアに最適化されたVRコンテンツを作成できます。
スクールでの学習内容
ファーストゲートでは、Unityを使用したVR開発も学ぶことができます。以下のような内容を学習します:
- Unityの基本操作とVR開発環境の設定
- Interaction Toolkitを使ったVR開発方法
- Meta XR SDKを使用したOculusデバイス向けの開発方法
VRプロジェクトを作成するスキルを習得することができます。
Fusion
Fusion(旧Fusion360)の概要
Fusionは、Autodesk社が提供するクラウドベースの3D CAD、CAM、CAEツールです。製品デザインやエンジニアリングのために統合されたプラットフォームで、モデリング、シミュレーション、ドキュメント作成など、幅広い機能を備えています。
このように記載すると非常に専門的で難しそうな印象を持つと思いますが、適切に指導することで小学生からでも使いこなすことが可能なツールです。
また、学生コンクールという大会が毎月行われており、毎月のテーマに対して挑戦できます。
主な特徴
フォトグラメトリ
フォトグラメトリ(Photogrammetry)は、写真画像から三次元情報を取得し、3Dモデルや地形図を作成する技術です。この技術は、写真の重なりから各点の位置情報を解析し、対象物や地域の形状や寸法を再現します。
次のプロセスで写真を合成し3Dモデルとして合成できます。
- 写真撮影: 対象物のさまざまな角度から多数の写真を撮影。
- 画像処理: 専用のソフトウェアを用いて、写真を解析し、特徴点を検出。
- 3D再構築: 特徴点の位置情報をもとに、3Dモデルを生成。
フォトグラメトリの技術は、通常のデジタルカメラの2D写真から3Dモデルを作ることができる点が最大のメリットであり、特別な設備が要らないところにあります。つまり、さまざまな分野で3Dデータの取得と利用を可能にし、これからの技術革新にも貢献する可能性があります。